自然とモダンに暮らす家。「き」なりの家

外と内のつながりが心地よい都会の邸宅

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街角に佇む月待の家

設計:田中賢二・阿部亮介/施工:岡伸紀/大工:中西正

求めたのは、いつまでも変わらぬ上質な空間

その家が建築されたのは、駅から徒歩数分と恵まれた立地。その半面、住宅密集地で南隣に隣接する家は3階建て、北と東は市道に面しているため人や車の往来も頻繁だ。
「きなりの家の施工例にはのびのびした家が多く、我が家のような市街地は珍しいように思っていました。それでも市街地ならではの課題を見事に解決し、開放的でのびのびとした住まいを実現してくれました」というご夫妻。
家づくりを決意した時、奥様はすぐさま、約10年前に建てた友人のお宅を思い描いた。それが「き」なりの家だった。
「実家の近くで時々通りかかるのですが、10年前に建てたとは思えない雰囲気。新しく建てた家と比べても、古さを感じないどころかますます際立った趣が印象的なんです。きっといつの時代でも、美しく存在感のある家なんだと羨ましく思っていました」。
ご主人も、「見た目の良さだけでなく、華美とは異なった上質な質感と「住む」ことに必要な機能性を高いレベルで両立させてくれる、きなりの家ならそれを実現してくれると確信していました」と振り返る。

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和モダンを意識した、縦格子が印象的な落ち着きのあるデザイン

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プライバシーを守りながら開放感を演出

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プライバシー確保の配慮と、柔らかい陽射しを設計した窓の配置

「お子様のためにのびのびとした住環境をつくってあげたい」というのが、ご夫妻の夢。3階建て建築と接する南側は駐車スペースを挟んで、リビングとつながる内庭に。軒を設けて直射日光を防ぎつつ、吹き抜け上部の高窓からはたっぷりと柔らかな日差しをリビングに取り入れている。市道に面した北・東の開口は天井間際の位置に設け、外からの目線を防ぐと同時に、隣地に生える緑の生垣を借景として日常の一部に取り入れた。
「光は取り入れつつ、暑さを防ぎながらもプライバシーを確保している窓の設計が実に機能的。パッシブソーラーに長年取り組んでいるきなりの家ならではですね」と感心するご主人。
奥様も、「リビングと庭がひとつながりの空間のように視界が広がるんです。市街地なのに外部の視線を気にすることもなく、こんなにのびのびくつろげる住まいになるとは」と喜びを語る。
「いつだったか、一番高い窓から見事なお月さまが見えたんです。照明を全部消して、家族みんなでお月見。街中で、しかも家の中でお月見ができるなんて思いも寄らないできごとでした」と、日常と自然の営みが一つにつながる暮らしを楽しんでいる。

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趣のある、奥ゆかしいエントランス

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格子戸を抜け、緑が出迎える

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和室はシンプルにデザイン

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通りの生け垣の緑を借景にする

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庭とゆるやかにつながる住空間の提案

庭の存在をさらに印象的に見せるのが、玄関ホールからリビングへと向かう通路の演出だ。黒いタイルを敷き詰めた風情は、古き良き土間の趣。和室は上がり座敷とし、ちょうど腰かけて庭を眺められる高さになっている。
サッシ枠の前には構造の柱を施してナチュラルな雰囲気を強調する一方、入り角の連続窓を繋ぐ枠をあえてステンレス枠として、軽快でスタイリッシュなポイントに。
「このステンレスが効いていて、木の質感がより際立っている気がします。出来上がって改めて、心憎いデザインだなと思いました」というご主人。
リビングのアクセントである土壁風の荒々しい質感と、連続するスリット状の横長窓は、そのまま庭へと続く。緑の景色と室内の境界を曖昧にし、日常をゆるやかに庭と一つにする演出がなされていた。
庭は、軒を巡らせたり大きな岩を置いたりした伝統的な和の風情と、雑木をメインにした植栽によるモダンな風情が調和して、和室から見てもリビングから見てもしっくりと調和する眺めに。
奥様は、「この庭はまるで3番目の子どものよう。下草が元気かなとか毎日の変化を見たり、手入れをするのが新しい楽しみになりました」と、庭のある暮らしを満喫している。

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中庭との一体感を重視し、入り角の窓枠はステンレスで連結

 
 

こだわりの創作キッチンを暮らしの中心に

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「家具のようなキッチン」を目指し、家電が見えないようにデザイン

キッチンは、最も相談を重ねた場所。
白い色合いの中に、BOX型の木の質感が浮遊するようにデザインされたアイランド型のキッチン。背面収納は、白くすっきりと主張しないながらも十分すぎる容量。その前面にも、お子様の物が納まる大容量の収納がモダンにデザインされている。
「いくつものプランを提案してもらった結果、思い切ってオリジナル施工に。使い勝手もデザインも、我が家の暮らしにフィットするよう配慮の行き届いた出来栄えは、既製品では得られない魅力ですね」
また「キッチンはぜひ白に」という希望を踏まえて、背面収納は鏡面仕上げの白に、北側の収納扉はマットな質感に。さらに塗り壁や、カウンターにつながる一角を白い石貼りと、同じ白でもさまざまな質感の素材を取り合わせ、変化に富んだ表情を生んでいる。
実は細かな石貼りの一角は冷蔵庫置き場。
「冷蔵庫や家電製品を見せたくなかったんです。そのリクエストが、LDKの象徴となるデザインにつながり、我が家の個性になりました」と、ご夫妻そろってお気に入りだ。

「とにかく話をしっかり聞いてくれましたね。話し合いを積み重ねていただけに、引っ越したその日からまったく違和感がなく、もうずっと前から暮らしていたみたいに馴染めました。これからもこの家は、心からのくつろぎと暮らしのなかに新しい楽しみをもたらしてくれると思います」

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様々な角度から眺められる中庭

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外まで突き抜ける板張りの天井

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エントランスを彩る、格子戸と坪庭

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内樋のデザインで軒先も美しい

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 
 

 

 

 

 
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