自然を感じる家がいい 庭はもう一つのリビング

狭い土地ほど、自然を感じてください

 「いかに自然を感じることができるか」ということが、住まいの豊かさではないでしょうか?窓から見える景色として、身近な自然として・・・。
昔から、日本の住まいには、四季の自然を感じ、生活に取り入れる豊かさがありました。
 わずかな場所にも緑を配し、日々感じることで、空間の広がりは外部へとつながります。 
「住まいの中の自然」。それは、利便を求めがちな現代の住まいでも、必要不可欠な要素であると思います。
 そして、都市部の限りある敷地の中においては、プライバシー確保の観点からも、「庭」作りは豊 かな住まいづくりに欠かせないなものです。

住まいと、庭。それは常に切り離して考えられないものなのです。


庭で食事を楽しむための工夫

 
「気軽に外部空間を楽しむには」

 「バーベキューのためにウッドデッキを・・・」そんなご要望をよく耳にします。実際のところ、人目に曝されるところにあるウッドデッキは、あまり使われずに朽ち果てて行く運命にあります。
 これはどうしたことでしょう?
 日常的に外で食事を楽しむポイント。それは、「デッキ」をつくることではなく、「その場所が食事を取る環境であるか」、ということなのではないでしょうか。
 どんなにオープンな家庭でも、往来の人目が気になる場所や、隣地の裏庭しか感じないところでの食事は気が引けるものです。
   要は、部屋から飛び出して外で食事を取りたいと思う景色とプライバシーが必要なのです。
 そのためには、建築の窓や庇、プランニングの工夫と、敷地を覆う「緑」の設計。
 うまく庭の木立と付き合うことで、家人に落ち着きある場所を提供してくれます。


空間を外まで広げる緑の配置

 
「カーテンを閉めなくてもよい贅沢

 土地を求めるとき、人は「南側道路の日あたり」を優先して考えます。あたりを見渡してみると、その日あたりのよい土地に住む人のうち、どれだけの人がカーテンを広げて「日あたり」を楽しんでいるのでしょうか?
 結局、周囲の人目を気にして、カーテンを開け放てずにいるのです。実にもったいない話です。
 しかし、窓の遮蔽をするのが敷地の緑なら話は別です。
 うまく窓の配置を工夫すれば、街中でも、木立の中にある部屋のような開放感と、自然の色合いが室内を豊かに彩ります。
 空間の広がりは、床面積や、まして道路の方位だけでは決まらないのです。


見せる前庭、町並みをつくる庭

 
建物を引立たせる緑の配置」

 「家もできたし、今度は庭でも・・・外が何も無いのも寂いし」限りある住宅の予算の中で、最後に残ったお庭まではなかなか投資もままならないもの。
 それでもと、投資するお庭は有意義なものにしたいものです。
 カーポートや、門扉、ポストなど、思い浮かべれば数限りなくありますが、やはり「緑」をたくさん配置したいものです。

 建物も、ファッション同様足元が重要。基礎が丸見えでは寂しいものです。
 季節を感じる緑や石の景色のなかを抜けて玄関に至る。建物がどんなによくデザインできても得られない趣があります。

 そして何より、建物の前面に配置された木々は、町並みを緑豊かに飾る効果もあり、道行く人を和ませてくれます。
やはり現代の町並みは、ブロックの灰色ばかりで、少し寂しいものになってはいないでしょうか?


お風呂でも緑を・・・。

 
家のお風呂で温泉気分」

 「お風呂に入る時間が一番大切」とおっしゃるとも働きのご夫婦。子供と触れ合える数少ないふれあいの場となっているようです。
 とにかく、他のコストを下げてでも、「外に開かれたお風呂」がほしいと言う方や、プライベートな「露天風呂」ほしいと言うこだわりをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
時代を問わず、お風呂は私たち日本人にとって、思い入れのある特別な場所のようです。
 
  日常から離れて風呂で寛ぐ。風呂好きの日本人なら、その時間、小さな部屋に閉じこもっているのでは少し寂しいと思うのは世の常です。リビングやダイニング同様、緑を感じながらゆったりとした時間を楽しみたいものです。
 たとえ、お風呂がユニットバスでも、できるだけ大きな窓と、坪庭の工夫ああれば、お風呂の空間は、季節ごとに違った表情を見せる木々とつながります。