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東北住宅屋根ツアー

1年で一番寒い時期「大寒」、皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒がりな私は早く「立春」が来ないかと心待ちにしている日々です。
ただ、きなりの家は蓄熱床暖房で暖かく、仕事場ではありますがとても快適に過ごせております。

さて、季節は180度かわりまして8月、昨年のお盆休みの時のお話をしたいと思います。
長期休暇を頂いた去年の夏に、今まであまり行った事のなかった東北方面へと出かけて参りました。
実家のお墓参りもそこそこに、バイクにキャンプ道具を積み込み高速で一気に関東へ。
山梨→群馬→福島と走り抜け(道中、日光東照宮へ寄ったりしました)、そして山形へ。

その辺りから気にして見ていたのが住宅の「屋根」です。
北上するにつれて屋根形状などが変わっていく様がとても興味深かったです。、
今回はそんな東北地方の屋根事情について、写真と共にレポートして行きたいと思います。

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まず撮影したのはこちらの屋根。
国内最長の川「最上川」沿いに走っている時に撮影したものです。
写真を見ると、雪下ろし用のはしごが付いていますね。
雪降ろしが日常的なものとして定着している事が分かります、屋根に設置する「雪止め」も標準装備です。

さて、「雪止め」が必要になる場面はどんな時でしょうか。
意味合いとしては大きく3つあります。
①    歩行者に落雪による被害を与えないため
②    隣地に雪が流れるのを防ぐため
③    雨樋の破損を防ぐため
豪雪地帯はまた話が変わってきますが、計画的に雪降ろしをする地域はこの「雪止め」が必要となります。

また、屋根勾配がとても緩いですね。
これは雪を載せることで断熱効果を得るための工夫だったりします。
これよりさらに北の豪雪地帯は屋根勾配をきつくしたり、無落雪屋根という屋根形式を採用してます。

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道路のお話になりますが、秋田県へ入ると「防雪柵」が見られるようになります。
これを見ると東北に来たなぁって感じがします。
この「防雪柵」は雪を止めたり、風で吹き飛ばすような効果を持っていたりと何種類か方式があります。

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冬季はこのような感じでルーバーをひろげます。
これは横風を下に吹き流すようコントロールし、道路上の比較的軽いの雪を吹き飛ばす効果を持っています。
雪に対して様々な知恵と工夫がなされているのが見られ、とても感心します。

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青森県に入りました。
この辺りまで来ると住宅の屋根はこんな形をよく見るようになります。
ここまで来るとほぼ北海道と同じ仕様の住宅が多くなります。
手前のお家は「方流れ(かたながれ)」の水上(みずかみ)を折り曲げて「へ」の字みたいにしています。
「半方流れ」と言われ、「切妻(きりつま)」の棟を一方へ寄せて、雪が落ちる量を片方へ集中させる意味があります。
こうする事で玄関側などの雪かきを楽にすることが出来るそうです。

写真の奥にある住宅は「無落雪屋根(むらくせつやね)」と呼ばれる屋根形状の一種。
屋根に積もる雪は歩行者などに危害を及ぼすことがあったり、高齢化に伴い雪かきが困難なことがある他、隣家の間隔が狭い市街地では近年特にこの屋根形式が多く採用されています。

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この方式では、屋根に積もった雪を降ろしません。
自然に溶けるのを待ち、屋根に設置している「スノーダクト」という通り道から排水枡へ流します。
また、屋根に電気ヒーターを設置し、電気の力で融雪することもあるそうです。

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ちょうど建築中の無落雪屋根のお家に出会えました。
この白く太い縦樋が「スノーダクト」です。
なかなかこういうのは見る事が出来ないので、実際に見れて良かったです。

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海沿いを走っているとこんな屋根もチラホラ。
横殴りの強風から家を守るためでしょうか、鎧のような屋根形状ですね。
他にも色々な屋根の形をした家があり、見てるだけで楽しかったです。

その土地の気候によって建物も様々な工夫がされ、その形状は様々で、住まい方も色々。
遠方に行くと地域特有の「色」が建物に表れていてとても興味深いです。
同時に、「岡山」という土地と建物、暮らし方についてもう一度考えてみる良いきっかけとなりました。
自然の力をうまく取り入れ、活かす設計を心掛けて行きたいと改めて思いました。

投稿者:石田

追記:

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今回は竜飛岬まで行き、北海道を見てきました!

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今回見た絶景の内のひとつをご紹介、静岡県にある「白糸の滝」です。
心洗われる絶景でした!

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