異文化の融合した水の景色と共にある暮らし
湖畔に遊ぶ家 大工:河田 修
湖のほとりのロケーション
思い描いた暮らしを叶えるため、土地探しに5年を費やしてきたWさん家族。ご主人はニュージーランド出身で、家庭内では英語の飛び交う仲むつまじい一家だ。

生まれ育った故郷に通じる広い風景の中で、のびのびと暮らしたい。友人たちを大勢招き、遠慮なくくつろいでもらえる場にしたいーーとりわけご主人は理想のイメージを強くもち、それまでどんな候補の土地を見ても首を縦に振らなかったというが、大きな湖のほとりのこの地に立った瞬間「This is it!(これだ!)」と声を上げたそうだ。

家づくりを託すパートナーについても、ハウスメーカーから建築事務所までいくつも巡って話を聞いたそう。
ここでもご主人は、『きなりの家』コンセプトハウスをひと目見るなり「This is it!」。
「理屈ではなく、もうインスピレーションでしたね。工業製品でない、木と石を使ったオリジナルな空間。ここでなら、自然の風景と建物とが一体になった、何年たっても飽きのこない住まいがつくれると感じたんです」と語る。
水の風景が日常にある、恵まれた立地を楽しむ暮らし
家じゅうにいくつもの談笑の輪
窓辺には、風景を身近に感じる為のデッキと屋根を配置
住まいはもちろん、湖の風景が主役。東南2面を思い切り開放し、パノラマの景色を見せる。
周囲をぐるりとデッキが囲み、その下は手入れの行き届いた芝生の庭。ハンモックがあり、バーベキューテーブルがあり、大きなカヌーもある。ハンモックに寝転んで目を閉じれば、聞こえるのは鳥のさえずりや風の音だけ。
リゾート地のプライベートコテージにいるような贅沢な時間が、Wさん家族の日常だ。

念願通り、友人を呼んでバーベキューパーティをすることもしばしば。子どもたちは芝生にプールを出して水遊び、大人たちはその様子を眺めながらおしゃべりに花を咲かせる。
屋外だけでなく、室内にもたくさんの「居場所」をつくり、談笑の輪がいくつもできるようにした。ダイニングを囲む人、キッチンに集まる人、リビングの窓辺に腰掛ける人・・・LDKはゆるやかにわかれながらも死角がなく、どこにいてもお互いの様子が見える。
「あっちでしゃべったり、こっちでしゃべったり、話し飽きたら庭に散歩に出たり。思い思い、好きなように過ごしてもらえるのが一番うれしいですね」と、奥さまはほがらかに語る。
家の周辺には、桜が咲き誇る
ソファー横にも大開口を配置
深い軒の下は絶好の遊び場
お気に入りのものに囲まれた子供部屋
手をかけ、魂を込めた家
人の集うパブリックな1階に対し、2階は家族のプライベートスペース。
浴室、サニタリー、クローゼット、寝室が回遊状に配置され、順番に回るうちに、寝る支度や洗濯の一連の流れが完了する。
2人の男の子のための子ども部屋は、下段がベッドルーム、上段がプレイルームのスキップフロア。大きな真四角の窓には湖面が映り、まるで水上に立っているような錯覚を起こさせる。


スキップフロア部分は、もともと1階を吹き抜けにする予定だったのを、途中で床を作ってもらったとのこと。急な変更だったため、簡単に板を張ってもらうだけの話にしていたが、最終的にきちんとした床に仕上げられたという。

また例えば、斜面の上にある道路から玄関に至る、石段のアプローチ。これも計画にはなかったが、建築の申請上の問題で、急きょ階段を作らないといけなくなった。
「困っていたら『きなり』の庭職人さんが『任せて!』と現れて、あっという間に石を運んで作ってくださったんです」。その後さらに社長がみずから土を掘り、植栽を増やしてくれたのだとか。
土地の高低差をいかした野趣あふれる石積みと植栽は、周囲の木立の風景に溶け込み、湖側とはまた違った魅力を醸す。

「相当な労力が余分にかかってしまうのに、みなさん何事もこころよく『いいですよ』と言ってくださるんです。関わる方それぞれが、それぞれ自分のプライドをかけて、もてる力を惜しみなく注ぎ込んでくれていることが伝わってきました」。
ダイニング空間も、木構造の質感が感じられる設えに
『house』ではなく『home』をつくる
シンプルながらも温かみのあるインテリアにデザイン
家が喜ぶ住み方をしたい、とご夫婦は言う。
住んで1年が経ち、ご主人は広いデッキを自分で塗り直して、きれいにメンテナンスしたそうだ。「いい材料を使って、手間ひまをかけて作ってくれている家だから、私たちも本当に大事に住んでいきたいなと思うんです」と微笑む。

ご主人は、当初は「日本の家は小さい、とにかく広い家がいい」と考えていたが、家づくりをする中で、小さな家だからこその工夫や「あるべきところにあるべきものがある」心地よさに気づくようになったという。奥さまも、ご主人が要望することの中には日本の感覚との相違を感じる点もあったというが、「受け入れてみると、それなりの理由や利点があるとわかりました」。

「『文化の結婚』ですよね。異なる文化が、お互いにいいところを尊重しあって融合した家です」と笑顔で語るご夫婦。
オープンで居心地のよい湖畔の住まいは、Wさん家族のライフスタイルをまさに体現しているようだった。
洗濯の利便を収納で向上
ご主人こだわりの配色で設えた洗面台
キッチン横のパントリー収納
シンプルなファサードデザイン
トップへ戻る
資料請求
資料請求
アクセス
アクセス
Facebook
Facebook
Instagram
Instagram