敷地の高低差を存分に活かしたスキップフロア
街角スキップ 設計:田中賢二/施工:藤原幹也/大工:北岡義邦
自然に包まれた暮らしを求めて
「街中でも自然を豊かに感じられる暮らしがしたいと思っていました」。
A邸の大きな窓の外には、向かいにある学校の木々が借景となり、初夏の日差しを浴びた緑が美しく輝いていた。その窓とは反対側にある高窓からは近くの山の緑を望むことができ、家の中に居ながらにして豊かな自然に包まれる心地よさを存分に堪能できる住まいになっている。子どもたちの勉強スペースにと造った2階のファミリーカウンターからの眺めは特に爽快で、椅子に座ると緑が視界いっぱいに広がるAさん一番のお気に入りポイントだそうだ。

そんな思い描いていたとおりの暮らしを叶えたAさんの家づくりは、土地探しからはじまったそう。自然が大好きだというAさんだったが、仕事のことなども考えるとやはり街中の土地を中心に検討されたという。ただ、街中で豊かな自然環境が残っている土地はなかなか見つからず、ようやく見つかった土地は周囲に緑が多くて環境的には申し分ないが、菱形でかなりの変形地。加えて前面道路との高低差もある、一見して建築が難しそうな土地だった。

同時並行で、住宅会社選びも行われていたそうで、きなりの家のことはインターネットでお知りになったそうだ。きなりの家を候補に選ばれたのは、環境を活かした家づくりを行ってくれる会社だと感じたからだという。「コンセプトハウスも見学させていただきましたが、自然素材や木の雰囲気もよかったですし、お庭も素敵でとてもいい印象でした」とAさん。環境は気に入ったものの、上手く家が建つのかどうか不安があった土地について相談したところ、設計の田中さんから「大丈夫です」との力強い一言をもらい、それが後押しになって購入に踏み切られたそうだ。
中二階のリビングから、空と桜の木のみが視界に入るように設計
高低差や変形地を個性として設計に取り入れたプランニングに感激
リビングと高さの異なる空間が呼応し合う、遊び心溢れる空間
「いくつかの住宅会社に設計を依頼しましたが、中でもきなりさんのプランは群を抜いていましたね」。
きなりの家が提案したプランは、フロアを半階ずつずらしてレイアウトするスキップ構造の家。駐車スペースが必要というAさんの要望もあって、前面道路から一段高くなった敷地の一部を切土し、道路とフラットに連続する玄関と駐車スペースが確保された。そのため、今度は敷地内に高低差が生まれることになったわけだが、その高低差をあえてプランニングに活かした提案がなされた。

道路との高低差には、外からの視線が入りにくくなるというメリットもある。それを住まいに上手く組込めれば、街中の住まいでも大開口を設け、周囲の緑を存分に住まいに取り込むことが可能に。「リビングが外から丸見えで、カーテンを閉めておかないといけない暮らしは嫌だったのですが、言わなくてもそうならないプランになっていたのにはびっくりしましたね」とAさん。空間が連続するスキップフロアの特性も相まって、家中どこにいても自然を豊かに感じられる心地よい住まいが完成した。

「家族が思い思いに過ごせるスキップフロアのほどよい距離感もいいですね。ダイニング側と段差のあるリビングは、子どもたちがステージに見立てて遊んだりしています。『いい家ができたね』なんて言って子どもも大喜びです。家が好き過ぎて、外に出たがらなくなったのは困りものですけどね」と笑顔のAさん。つづけて、「きなりの家さんの提案は、面白みがあるだけでなく、住みよさもとても考えられていますね。収納もたくさんありますし、動線がよいので家事も効率的にできます」と暮らし心地のよさも語っていただいた。

もちろん、菱形に変形した敷地形状にも柔軟な設計力で対応。無駄なく敷地を活用することができたため、「他社のプランとは、家の広さやゆとりが明らかに違った」そうだ。実際、駐車スペースの一部が建物部分に入り込むような、ギリギリまで突き詰めた設計も見られる。こうした設計が可能なのは、強靱な基礎などをはじめとする、きなりの家ならではの構造の強さも寄与しているという。
ゆとりある大きさの玄関ポーチ
半地下の奥行きの深い玄関
洗面台は大きく機能的なデザイン
キッチンは一番居心地のよい場所
自然の心地よさと、自然な心地よさ
大きな南向きの窓には深い軒と袖壁で、最適な日射に調整してくれる
「自然の力を活用したパッシブデザインが採用されているのも気に入っています」。
きなりの家の家づくりは、自然の景観を取り入れるだけでなく、自然の力を活用する点も美点のひとつ。こうした点も、Aさんの考え方に合致していたそうだ。大きな開口が特徴のA邸だが、夏は深い軒の出や袖壁で日射の侵入を防ぎ、冬は反対に窓いっぱいに太陽光を取り込むことができるようになっている。また、スキップフロアの最上部にある、眺めが良いライブラリスペースの上には、明かり採り兼換気窓も設置。夏は熱い空気が自然と抜けていくため、室内はいつも爽やかな状態が保たれているという。「すごく暑い日や寒い日はさすがに感じますが、それ以外の日は家の中は常に過ごしやすい室温に保たれていますね。外に出て暑さ寒さを感じるなんてこともしばしばです」。

こうした自然の力を活用する工夫に先進技術を組み合わせ、よりモダンで快適な住まいを追求するのも「きなり流」。A邸でも床下の蓄熱土間熱を蓄える蓄熱床暖房を採用。家全体をじんわりとあたためるため、開放的なスキップ構造の家とも相性がよいようだ。Aさんも一般的な床暖房は当初から希望にあったそうだが、暖房を感じさせない自然な心地よさの蓄熱床暖房をたいへん気に入っておられた。

また、自然素材にもこだわられたそうで、壁紙には和紙を選択。その優しい雰囲気に、「なんだかとても気持ちが落ち着くんですよ。白色を選んだので汚れやすさは少し気になりますが、木の色とのコントラストも素敵で、おすすめです」とAさん。迷った結果、薄めの色合いにされた無垢材は、新築時よりも次第に濃くなっている様子。自然素材の家ならではの変容に、「建てた時が完成でなく、変化していく家にしたかったので今後が楽しみです」と語っていただいた。

(取材担当ライター 小玉)
緑を感じる為の連窓の大開口
帰ってからすぐに手が洗える洗面
木の感触が味わえる寝室デザイン
家中見渡しながら勉強するスタジオ
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