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海外建築探検記 (トルコNo.4)

エフェソス都市遺跡群

IMG_1085トルコ西部のアジアエリアの古代都市で、トロイの木馬で有名なトロイア戦争に参戦したと伝説のあるアマゾネスが建築に関係しているともいわれ、ギリシャ文明最大の遺跡群で、大理石の建築を中心とした遺跡が広大な敷地にひしめく世界遺産です。
建築史を勉強すると必ず耳にするイオニア式オーダー(石柱の渦巻き模様の飾り)の元祖イオニア人が紀元前11世紀に築いた港湾都市です。写真の場所の名前は水辺を連想させる「ハーバーストリート」ですが、近くに水辺はなく、土砂の堆積により見渡す限りの平原に存在しています。

目玉の見所は焼失した図書館
IMG_1068最も有名な建築物は、セルスス図書館。ベルガモン図書館、アレキサンドリア図書館と並ぶギリシャの三大図書館と言われ、117年に統治者であるセルススの息子が父の墓の上に建立した図書館で、260年に火災で焼失しました。
二層組みの巨大な石造りのゲートは、精緻なレリーフのある石柱組みの立体的な造型の迫力で十分見ごたえはありました。ゲートのみ残り、少し華奢な構造物のように見えますが、複雑に構成された柱と屋根の大きさから当時の図書館の規模の大きさを感じさせます。

巨大な音楽堂とトイレ
IMG_1087この遺跡群のもう一つの目玉、オーディン(音楽堂)はとにかく巨大で、24000人の収容能力がある大劇場です。当時は木製の屋根も設置されていたそうですが、いまはその大理石の観客席がその規模を示すのみです。
その近くで印象に残ったのは、公衆トイレです。なんと紀元前に建築されたものながら「水洗式」です。音楽堂や図書館を利用する人々が同時使用する為か、かなりの人数が同時使用できます。そのトイレで回収された汚物は、下水道を通って川に放流されていたそうです。トイレとしての設計はかなりプライバシーに問題があるようですが、数千年も前ながら文化の洗練度合いに感動すら覚えます。

観光地のお約束
1062 イスラム圏らしく、タイルで装飾された大通りもが観光客の目を引きます。長年の風雨に曝されながらも、豊かな色合いが残るこの通りは、身分の高い者のみが通行を許されていたそうです。
そのほかにも、スポーツブランドの「NIKE」の語原にもなった、月桂樹の冠をもつ「ニケ」の彫刻をみて例のマークを探すというのも、世界中の旅行者に紹介されるお約束です。あの有名な弓なりのシンボルマークは、女神の持つ冠を図案化したものだそうです。

あいにくの雨模様で、石の遺跡群の彫刻やレリーフの陰影を十分堪能することは出来ませんでしたが、とにかく広大な敷地の中に点在する世界遺産におなかいっぱいになりました。

営業・設計担当 田中 賢二

 

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