TOPブログ未分類見学会の家のキッチン収納のお話

≪キッチンの設計で一番大事なのは収納の取り方≫

 

写真のキッチンは今週末見学会を予定しているお宅のキッチンです。
キッチン横に坪庭が設置された心地よい空間にデザインしています。
余計なものが見えず随分スマートに見えるポイントは、キッチン背面収納が通常のお宅と異なり、調理家電の姿がまったく見え無いようにデザインさせているところだと思います。
「家電を仕舞い込んでしまうと使い勝手が悪いのでは?」という疑問をもってしまうと思いますが、使用者に合わせて最適な使い勝手と収納力に優れた、細部まで工夫されたキッチン収納がその周りを取り囲むようにデザインされています。
私共の建物は、キッチンそのものは、既製のキッチンを使用したりすることも多いのですが、その周辺の収納はキッチン及びその他の空間に合わせて、機能性と意匠性を両立するために、独自の方法論で造作して提案させて頂くことが多いのです。

 

 

≪自由に隠したい時に隠せる収納≫

 

例えば電子レンジや炊飯器は、付属のこの小物(ラップやしゃもじ等)も多い上に、色合いや質感も様々で、使用するうちにその周囲は雑多な小物にあふれ、人を招き入れるときには随分片づけを必要とするものです。
「便利に使用しながら完全にきれいにすることは難しいが出来るだけ簡単に片づけられる収納がいい」
そんなご要望を叶えるためにデザインされたのがこの背面収納です。
日常的には、電子レンジや冷蔵庫、ゴミ箱などを出したまま使用しながらも、全ての扉を閉めてしまえば、雑多な小物や家電を無かったように格納することが出ます。
また、中央の作業台の上の吊収納は、女性の目線よりも低い位置に食器や小物が十分に格納できるようになっており、最小限の移動で必要なものが使用できるサイズ感にデザインされています。

 

 

≪適材適所に心地よい使い勝手の収納をデザイン≫

 

キッチンの設計はアイランドや対面等「キッチンそのものデザイン」に目が行きがちです。
どのような形態のキッチンが使用者にとって最適なものかは一概に言えません。
ただ、現代の住宅建築において「キッチン」は中心的な役割を担っていることも多く、大きなコストをかけていく場合も多いものです。
そんな重要な要素であるからこそ、その価値に見合う機能的なものであるべきです。そのためには、キッチン周辺の収納環境を見直し、使用者にとって、出来るだけ使い勝手の良いものにして頂けるよう、日々その設計に重きをおいて設計しています。

 

 

キッチンの使い勝手と建物の魅力をご確認ください

 

記しましたが、写真のキッチンを実際にご覧いただくことができます。
キッチン周辺の工夫だけではなく、石張りやゆったりとした空間が見どころの多い平屋の建物になっています。

 

是非、週末の「完成見学会」にご参加いただければと存じます。

 

完成見学会

2018年11月10日(土)/11日(日)

AM10:00~PM05:00

(完全予約制)

 

 

 

営業設計担当 田中賢二