TOPブログその他「縁」というお話し

初めましてきなりの家の小野と申します。
この度、アフターメンテナンス担当で入社させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

私事で恐縮なのですが
私がきなりの家に携わらせていただく事になったきっかけは
今から20年くらい前に遡ります。

 

私は今まで25年間大工の仕事をさせていただいていました。
とは言いましても、きなりの家の大工として働いていたのでは無く、
カナダ人と2×4工法のフレーマーから始まり、他にもログハウスや
マンションの造作大工、在来工法、リフォーム工事等様々な建築に携わってきました。

 

しかしながら時代は不況の真っただ中、すべて順風満帆に来た訳でもなく、

特に独立してからはすぐは仕事が途切れて方々に名刺を持って営業に行くことも少なくなく、

その場で名刺を突き返されてほとんど相手にさえしてもらえませんでした。

 

そんな中、きなりの家(当時の岡山工務店)に清水さんという大工さんがいらっしゃって、
二つ返事で「今度建前があるから来たらいいよ!他で色々やってる大工には

うちだけしかやっていない大工には持ってない良い物もあると思うから、お互い勉強になるしね。」
そう言ってもらえた事がとても嬉しく有難かった事を、その後も忘れることができませんでした。

 

少しむずかしい話かもしれませんが
仏教には「因縁生起」(いんねんしょうき)という言葉があるそうです。
どんな結果にも必ず因と縁があり、因と縁が揃ってはじめて結果が生じる。(縁起)

 

また「善因善果」「悪因悪果」という言葉もあり
良い行いをすれば良い運命に
悪い行いをすれば悪い運命になるのだそうです。

 

私の生まれ故郷は福岡の田舎なんですが
自分が大人になって曽祖父が木材の製材の仕事をしていたことや、
離別した父親が大工だったことを知りました。

 

勝手な解釈かもしれませんが、何かそこに「縁」というものを感じずにはいられません。
残念ながら清水さんにもう一度お会いすることは叶いませんでしたが
今後、自分の仕事で何か恩返しできればと思っています。

 

曽祖父の曳いた梁(福岡の母親の実家)

実家の敷地内に小川が流れています。

敷地内に小川が流れています。きなりの家の敷地内にいると懐かしい気持ちになります。

大きな梁が自慢の家でした。